コアラの歴史について調べてみたので、それについて述べていきたいと思います。

オーストラリア コアラ 歴史

導入

今ではオーストラリアのシンボルマークとして世界中の人々から愛されて止まないコアラですが、その独特の乾燥した環境の中でコアラはどの様な生い立ちを辿って今日に至っているのでしょうか。

ここではコアラの歴史について述べていきたいと思います。

コアラと人類の関連性

イギリス人が入植する以前までは、大陸において天敵も存在せず、コアラは大繁殖していました。

また原住民のアヴォリジニーも、貴重なたんぱく源として食用としても利用していたそうです。

入植後はイギリスの流刑地として囚人達が次々と送り込まれる様になり、彼らが刑期を終えると、コアラの取り巻く環境も変化してきました。

入植当初はペットとしても飼育されていたそうですが、猛毒のユーカリの葉を栄養源としている事、また非常にストレスに弱い事から、当時からその飼育には困難が伴っていました。

そのほとんどがすぐに絶命してしまったそうです。

そして19世紀以降、金鉱事業に失敗した人々や第一次世界対戦後の復員兵の復職の受け皿として、コアラの毛皮事業が主産業として隆盛を極めました。

多い時には、数百万枚以上の毛皮がイギリスやアメリカに輸出されたそうです。

その後は禁猟と一時狩猟解禁を繰り返した後、コアラの保護運動がプロパガンダとしても利用され、今日における国全体の保護対象種としてコアラの扱いが厳重に規制されています。

しかしここ数年においてもコアラの個体数が半減し、絶滅危惧種に指定して保護活動を徹底すべきとの動きも出ています

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まとめ

人類による近代文明が発展してから、数多くの種が絶滅の憂き目に遭いましたが、このままの状態が続くと、コアラでさえもその犠牲となりかねません。

以前の様にコアラ狩りは行われなくなったとは言え、ペットの犬が野犬化して天敵としてコアラを頻繁に襲ったり、都市開発のしわ寄せを受けてコアラの居住域も益々狭まってきています。

歴史とは皮肉なもので、ある文明が勃興すると、必ず種の絶滅や環境破壊、戦争の勃発といった負の側面も起きてきました。

コアラにそうした悲しい結末を迎えさせない為にも、私達一人ひとりが彼らの置かれた現状をしっかりと把握し、彼らにとっての望ましい在り方を模索していくべきです。

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