身体がどっしりしていて、一見するとクマに見えることからコアラは小守熊と呼ばれることもあります。
日本では夜行性の為ほとんど寝ている姿しか見ることがありませんが、そんなコアラも鳴くことがあるのでしょうか。
コアラの生活と鳴き声
コアラとは木の上で生活する樹上生活に適した動物で、優れたバランス感覚でユーカリの木で生活します。
手のひらはざらざらして木登りするのにも適しており、鋭く長い爪で木から木へ移りしっかりと握ることが出来ます。
繫殖も木の上で行い、一日睡眠時間は18時間も寝ています。
そんなコアラの鳴き声は想像するととても可愛らしい声で鳴くのではないかと思われがちですが、実はとっても野太くて、人間の中年男性のような声を出して鳴くのです。
コアラが鳴くとき
コアラが鳴くのは大体午前中が多いです。
繫殖期はオスがよく自分を誇示するため、上を向いて雄たけびを上げていることがあります。
ではメスはどうなのでしょうか。
メスは自らが鳴くことはほとんどありません。
野生のコアラの世界では、かなり離れた場所でもお互いに意思疎通できるように何種類かの鳴き声があるようです。
これもでもオスがメインで鳴くので、本当にメスが鳴くことはめったにないのです。
メスが鳴くときは少ない
そんなあまり鳴かないメスですが、実は鳴くときが繫殖期です。
それはオスが求婚しうまくいったときと、うまくいかなかったとき。
しかも鳴き声が全く違います。
それはオスが求婚してメスが同意した場合、同意したという返事に鳴きます。
もう一方、求婚を断った場合、メスはオスによって木から引きずり降ろされてしまうのです。
これはオスが自らを誇示するための行動なのですが、このときメスは抵抗するときに凄まじい声を上げます。
なんかちょっと可愛そうですよね。
まとめ
誇示するために鳴くオス。
コアラは温厚だと思っていましたが、とても亭主関白なのかもしれません。
逆にメスは控えめで、先述した2つの他、小さな声であれば、赤ちゃんなどにふんふんと、つぶやくような声で話しかけていたりすることはあるようです。
コアラのメスはとっても奥ゆかしいイメージですね。