今はとても定着しつつある動物園のコアラ。
もちろん日本の動物ではなくオーストラリアを代表とするコアラですが、そのコアラと日本の歴史はいつからなのでしょうか。
そして今現在のコアラはどれくらい生活しているのでしょうか。
コアラが来日して約30年
コアラと日本の歴史はいまから大体30年以上前の1984年にオーストラリアからやってきました。
意外と歴史はまだ浅いのです。
そんなコアラは当初6頭やってきて、その年にとても有名なお菓子「コアラのマーチ」が発売されました。
なのでコアラの歴史はこのコアラがやってきた記念に作られたコアラのマーチの歴史にもつながっているのです。
今ではオーストラリアと言えばコアラと言われるほど浸透し、とても人気者になり今日にいたっています。
コアラの生態と繁殖
コアラとは子守熊と言われ、有袋類なのでお腹にある袋で赤ちゃんを育てます。
自然のコアラはほとんどをユーカリの木の上で生活し、夜行性で体重が4㎏~15㎏あります。
とても大きな耳と鼻を持ち来日してから一躍人気者になり、初めて6頭来た次の年にはメスが5頭来ました。
先に来日したコアラはオスばかりでしたので、これで、日本でも繁殖が計画されました。
飼育頭数は徐々に増えていき、1997年ごろには100頭近くになったのです。
コアラを飼育するための苦労
コアラの繁殖というのはとても難しいものでした。
ユーカリを主食とするコアラの為に、ユーカリの木を栽培しなくてはいけないからです。
コアラにとってユーカリは必要不可欠なので、ユーカリ維持にとてもお金と労働力がかかります。
その他、どうしてもコアラの体格が小さくなってきてしまうという問題が起きました。
これは、近親交配の影響だと言われていて、来日したコアラより一回り小さくなっている影響で、メスの赤ちゃんを育てる育児嚢が小さくなってしまい、赤ちゃんが袋から落下してしまったなんていう事もあるようです。
まとめ
日本に来て約30年。
人気に火がついて長いコアラですが、飼育員の努力があって今も沢山のコアラが日本で生活できています。
おっとりしてとても可愛らしいコアラですが、飼育するためのユーカリの木の栽培、コアラの繁殖というのはとても難しいのですね。