コアラのオスとメスの違い、見分け方、気性や生態に違いはあるのかなどを調べました。
コアラのオス
コアラは、オーストラリアのクィーンズランド州・ニューサウスウェールズ州・ビクトリア州・南オーストラリアに生息しています。
また、同じオーストラリア内でも南のほうに生息するコアラのほうが一般的には大きいといわれています。
メスはおおよそ体長72センチ・体重7.9キロなのに対し、オスは体長78センチ・体重11.8キロとオスのコアラのほうが少し大きいのがわかります。
オスのコアラは、「胸腺」と言われる、胸元に茶色の縦模様があり、なわばりを主張するために、「胸腺」から匂いを発し、木の幹などに自分の匂いをこすりつけます。
野生のコアラの寿命は、メスが18年以下と短く、オスはさらに数年短いと言われています。
ほかの動物と違い、メスのコアラは複数の子宮や膣をもっており、交配の確率を上げるためにオスのコアラは、2つにわかれた交配器をもっています。
オスは通常4年ほどで体が大きくなり、自分のなわばりをもち、群れを作ることなく単独でそのなわばりで生活を営んでいます。
また、コアラのオスにも育児嚢(子供を育てるための袋)があると思われがちですが、育児嚢はメス特有のものでオスのコアラにはありません。
コアラは鳴くのか
コアラの鳴き声を聞いたことがあるでしょうか。
コアラは鳴かない、と思ってる方も少なくはないと思います。
見た目はかわいいコアラですが、オスのコアラは繁殖期になると普段より活動的になり、そのかわいい見た目からは決して想像のできないような声で鳴きます。
その鳴き声は、人間の図太いゲップのような鳴き声なのです。
メスのコアラを寄せ付けたり、なわばり争いなどライバルや、ほかのオスコアラを寄せ付けないために、鳴き声を発します。
まとめ
コアラのオスは繁殖期になると、普段よりも活動的になり、はなわばり争いなどで胸腺から匂いを発することがわかりました。
また、育児嚢や、胸腺の有無、大きさなどでオスとメスを簡単に見分けることができます。
図太いゲップのような鳴き声など、かわいい面だけではない、オスの勇ましさなどが見受けられました。