オーストラリアの観光には今や欠かせないと言われている程大人気のコアラですが、ニオイはあるのか、コアラを抱っこすると服にニオイがうつってしまうのか等、気になっている方も多いのではないでしょうか。
コアラのニオイや、袋の中のにおい等を調べました。
コアラのニオイ
コアラには獣臭さや、動物ならではのニオイなどはあるのでしょうか。
「コアラは臭かった」や「ニオイは気にならなかった」など、様々な感想がありますが実際はどうなのでしょうか。
コアラは常食とされているユーカリの葉を食べて育ちます。
コアラの体毛には、ユーカリの葉に含まれる抗菌成分が分泌されており、その抗菌成分のおかげで細菌や虫などを追っ払うことができるのです。
そのため、ユーカリの葉独特のニオイが少し残っている程度で、本来メスのコアラは決して臭くはない、と言われています。
では、オスのコアラも臭くはないのでしょうか。
オスのコアラには、胸に胸腺という茶色い縦模様があります。
そこからニオイを発し、木の幹などにこすりつけ、なわばりを主張したり、繁殖期になると胸腺から出るニオイでメスを引き寄せます。
その胸腺から分泌されるニオイは、今まで嗅いだことのないような凄まじい獣臭さだと言われています。
同じコアラでも、メスはユーカリの葉独特のニオイ、オスは胸腺をこすると、何とも言えない獣臭さだということがわかりました。
コアラの袋の中は
メスのコアラには、育児嚢という袋があります。
その育児嚢の中で、赤ちゃんコアラは母乳を飲み、パップという母コアラが体内でユーカリの葉を消化した、ペースト状の排泄物を食べて育ちます。
育児嚢の中に赤ちゃんコアラが入っているときは、その中にパップを垂れ流すこともあるそうです。
しかし、ほとんどユーカリの葉した食べずに育つコアラのパップやフンのニオイは、ユーカリの葉のニオイしかしなく、また体毛には抗菌成分が分泌されているので、特に汚いということもないそうです。
まとめ
コアラは本来、人間が気にするほどのニオイはなくユーカリの葉独特のニオイですが、オスのコアラの胸腺から発せられるニオイは何とも言えない獣臭さがするということがわかりました。
ユーカリの葉を常食とし、ユーカリの葉のおかげで体毛からは抗菌成分が分泌され、コアラは何もせずともとてもキレイ好きな動物だと言えます。