人間と同じ哺乳類であるコアラ。
はたしてコアラの赤ちゃんも人間の赤ちゃんと同じようにミルクを飲んで、離乳食を食べるのでしょうか?
今回はコアラの赤ちゃんの食べ物について、まとめました。
コアラの赤ちゃんは35日で産まれる!?
人間は妊娠してから赤ちゃんが産まれてくるまでに、約260日前後の期間があります。
ですが、コアラの場合は平均寿命が約12年ということもあり、妊娠してから出産するまでがわずか35日前後の短い期間です。
産まれたばかりの赤ちゃんは体長約2cmで、体重は1g以下と、とても小さいです。
目は見えず、耳も毛もない状態で、臭覚と触覚、力強い前足とつめを使い、生まれつきの方向感覚を頼り、産道からお母さんコアラのお腹にある袋に独力でたどり着き、ある程度育つまでをお母さんコアラの袋の中で過ごします。
コアラの赤ちゃんは何を食べて育つ?
お母さんコアラの袋の中に入ると、赤ちゃんコアラは2つあるおっぱいのうちの1つをくわえ、ミルクを口いっぱいに吸います。
生後6、7ヶ月の間、赤ちゃんコアラはお母さんコアラのミルクだけ飲んで袋の中で過ごします。
その間にじっくりと、目や耳などが発達し毛も生えそろってきます。
生後20週で目が開くようになり、お母さんコアラの袋の外をのぞき始めます。
その後22~30週で、ミルクに加えて「パップ」と呼ばれるものを食べ始めます。
この「パップ」とは、お母さんコアラの特殊な排泄物で、お母さんコアラの盲腸でつくられます。
赤ちゃんコアラが離乳するために、離乳食として機能するのです。
また、このパップには、お母さんコアラの消化器官内にあるユーカリの葉の消化に欠かせない微生物を赤ちゃんコアラの消化器官内に定着させる、大変重要な働きもあるのです。
離乳食であるパップも食べながら、生後1歳になるまではお母さんコアラのミルクを飲み続けます。
したがって、コアラは赤ちゃんの間はお母さんのミルクとパップを食べて育つのです。
まとめ
コアラの赤ちゃんも人間の赤ちゃんと同じようにお母さんからミルクをもらい、離乳食を食べて育っていきます。
大人になってユーカリの葉を食べるためにも、特別なパップを食べる必要があるということには驚きますね。