コアラのお腹には袋があり、そのなかで赤ちゃんを育てていることは知っていると思います。
では、その袋が実は下向きになっていることを知っていますか?
コアラの袋が下向きである必要は何なのか、調べてみることにしました。
コアラの袋の役割とは
最初に、コアラの袋は何のためにあるのか調べてみました。
有袋類と呼ばれるコアラは、出産してしばらくの間、お腹の袋で赤ちゃんのお世話をします。
そのためにコアラの袋は必要なのです。
赤ちゃんがいる袋なのに下向きで大丈夫なのかと心配になるかも知れませんが、袋の口は閉じることができるので赤ちゃんが落ちてしまうことは無いようです。
コアラの袋が下向きなのは何故か
コアラの袋が下向きの理由は、赤ちゃんの離乳食に関係あります。
コアラの離乳食はお母さんの糞なのです。
糞を食べることでユーカリの味を覚えるのです。
さらに重要なことは、ユーカリの消化を助ける微生物も糞から摂取していること。
主食となるユーカリを食べれるようになるには、お母さんからの離乳食が必要なんですよ。
コアラは腸内に、ユーカリの毒素を分解するためのバクテリアを持っています。
このバクテリアがないとコアラはユーカリを食べることができないのですが、いつから持っているのか知っていますか。
実は生まれた時には持っていないのです。
少し意外に思うかも知れませんが、赤ちゃんはユーカリを食べるための準備を離乳食を通じて行っています。
コアラが母親の糞を離乳食にする理由は、糞に含まれるバクテリアを体内に取り込む目的もあるからです。
赤ちゃんがお母さんの糞を食べやすいように袋が下向きになっているのです。
確かに袋が上向きだった場合、毎回袋から出ないと食べることはできませんよね。
そうなると落下の危険性などが増えてしまうためでしょうか。
袋の中にいながら、頭だけを外に出して離乳食を得ることができるようになっているのです。
すごく合理的にできている体だと感心してしまいますよね。
まとめ
コアラの袋が下向きについているなんて気にしたことが無かったですが、確かにカンガルーのように赤ちゃんが顔を出しているところも見たことがありません。
赤ちゃんの子育てが一番安全にできるようになっている袋の向きは、素晴らしいと思います。