コアラのオスとメスの見分け方について調べてみたので、その事について述べていきたいと思います。
導入
私達人間同士の間では、大抵の場合、男性と女性を一瞬で見分けがつくでしょう。
同様に他の動物たちも同じ種であれば、一瞬でオスとメスの違いを認識しています。
種の存続の為には、当然の本能と言えます。
では例えば、私達人間が他の動物たちの雌雄の別を識別しようとする際、とりわけその動物に関しての正しい知識が無ければ、困難を極めるでしょう。
ここではコアラを例に挙げて、オスとメスの見分け方を述べていきたいと思います。
外見による見分け方
まず外見による見分け方です。
オスはメスよりも体長も体重も大きくて重いです。
ただこの場合、オスとメスを同時に比較できる時には有効な見分け方ですが、それぞれが単体でいる時にはなかなか判断できません。
外見で瞬時に判断するには、やはりコアラの胸に着目すべきでしょう。
一般にコアラの胸は白色から乳白色をしていますが、オスの場合のみ胸に茶色の胸腺があります。
つまり、オスの胸は茶色、メスの胸は白色で判断して差し支えないでしょう。
習性による見分け方
次に習性による見分け方です。
まずは鳴き声ですが、オスの場合は『ガーガー』と大きな音を立てて鳴きます。
これはオスが自らの縄張りを主張する時に発する音です。
一方でメスは、親子間でのやり取りの時に特徴的な鳴き声を発します。
『カチッ』『ブツブツ』という音を立てたり、『キーキー』『フンフン』と鳴いたりして色々な音声表現をします。
また余談にはなりますが、コアラが生殖行為をしている時に、下で木にしがみついている方がメスで、その上で相方に噛みついている方がオスです。
まとめ
異なる種について何の準備も無しにいきなりオスとメスを見分けるのは難しいかも知れませんが、この様に少しその種の特長を調べるだけで、簡単にその雌雄を見分ける事ができます。
ちなみに私も今回の調査を経て、瞬時にコアラの雌雄を見分ける自信がつきました。
野性動物の観光や動物園に行く際には、目当ての動物に関して多少の下調べをしておくと、より一層、その動物についての視野が広がり面白いかも知れません。