コアラというのは、オーストラリア東部の森林地帯に生息している体調が約60~80強ある哺乳類です。
近年動物園でもよく見かけるこのコアラですが、握力が1tもあるという噂があるのですが本当でしょうか?
体重から比較した握力
そもそもこの握力が1tという話は何処から出てきたのかというと、あるテレビ番組がそのように報道したのが始まりだと言われています。
コアラは体重が4㎏~15㎏です。
日本人の成人男性の一般的平均体重が65㎏くらいだと仮定します。
体重1㎏に対し握力というのは0.77キロですので、人間でも大体50キロ、コアラの最大体重15㎏としたら握力は約12キロという計算になります。
木の上の生活だから握力があるのか
人間と同じ計算を動物に当てはめても、コアラは木の上で生活しているので一緒にはなりません。
しかしながら、体重150㎏あるゴリラでも握力は最大でも500キロくらいと考えると、いくら木の上で生活しているから握力が強いと言っても1tはいかないと考えられます。
なのでコアラが1tもの握力があるというのは誤報という事になるのです。
握力1tとは考えづらい理由
ゴリラよりも小さくて華麗に木から木を飛び移る、チンパンジーやオラウータンの握力でも200㎏になります。
コアラの握力が1tが本当なら、チンパンジーやオラウータンの握力の5倍もの握力があるようになってしまいます。
こう考えると全くの嘘だという事がわかります。
オーストラリアでは観光客にコアラを抱っこしてもらうという体験イベントをやっていたりします。
なのでもし、コアラがそんな握力を持っているのなら、そもそも人に近づけることはしないでしょうし、抱っこなんてしたら大変なことになりますね。
まとめ
テレビから噂が広まったコアラの握力は1tのデマ。
冷静に考えたら、そんなに握力があったら木に登ったり移ったりするのも木を折りかねないですね。
それにあんな小さな体にそんな握力があるとはいささか信じがたい話でした。
とはいっても、コアラは木に登ったり下りたりするためにとっても鋭い爪は持っています。
なので抱っこする体験の時は防弾チョッキのような装備をして抱っこしないと爪で大けがをしてしまうそうです。
可愛い顔のコアラですが、凶暴な爪を持っているのは本当のようです。