とても愛くるしくて、いろんなキャラクターにもなっているオーストラリアを代表する動物コアラ。
そんなコアラですが、当たり前のごとく日本では動物園でしか見ることが出来ませんが、そんなコアラの子育てはどのようなものなのでしょうか。
常に葉っぱを食べているイメージですが、赤ちゃんも食べているのでしょうか?
コアラの主食ユーカリ
とっても大きな耳と鼻。
灰色の大きな体で木の上で優雅にユーカリの葉を食べている姿が愛らしいコアラ。
コアラの姿を見たことがあっても、その生態をなかなか知ることはないと思います。
このコアラが生活するオーストラリアではとてもユーカリの木が多く、大体コアラはこのユーカリの葉っぱを主食としています。
ユーカリの木自体は強い毒性を持ち、他の動物がユーカリを食べるとその毒にやられてしまうのだが、コアラはこの毒もすっかり消化してしまうのです。
動物それぞれの離乳食
人間の赤ちゃんはお母さんの母乳で育ち、いろんな免疫を貰います。
そして胃腸能力が整ってきたら離乳食というものに変わります。
おかゆをすり潰したものや、ニンジンをこしたものなどを食べさせて、食べることに慣れさせるのですが、動物も全く一緒で母乳で最初は育て、だんだんと通常の食事に近いものを食べていきます。
最初は消化がうまく出来ない赤ちゃんの為に、お母さんが一度飲み込んで少し消化したものを吐き出して与えるという行動をとります。
ですが、コアラはこの行動はしないのです。
コアラの離乳食の正体と理由
コアラの離乳食はズバリお母さんの糞です。
母乳を終えると、お母さんコアラの糞は通常の糞ではなくゼリー状な黄緑色のものになるのです。
この未消化の便をバップと呼んでいて、このバップを子供が食べることによって、赤ちゃんにはない、毒を無効化させるバクテリアや酵素を母親から受け取ることが出来、そのおかげでユーカリの葉を食べても解毒することが出来るのです。
まとめ
人間を含めて、離乳食はそれぞれ違うのですが、ちょっと可愛い顔としたコアラの離乳食がお母さんの糞というのは衝撃でした。
しかし、コアラがユーカリの毒にやられないよう、親から受け継ぐための大事な食事だという事がわかりました。