お腹に同じような袋を持つ、コアラとカンガルーですが、同じ仲間なのでしょうか。
コアラとカンガルーには大きな違いはあるのか。
また、その違いとは何なのかを調べました。
コアラとカンガルーは仲間なのか
コアラとカンガルーは、同じ有袋類双前歯目に分類されています。
主にオーストラリアに生息していることから、分類上でも仲間だということがわかります。
同じ有袋類
コアラとカンガルーには、同じような育児嚢があり同じ有袋類なのですが育児嚢に大きな違いがあります。
カンガルーの育児嚢は上向きなのに対し、コアラの育児嚢は下向きについています。
ではなぜ、上向きと下向きでわかれているのでしょうか。
カンガルーはジャンプしながら地上を移動します。
ジャンプをした勢いで、カンガルーの赤ちゃんが外へ放り出されないように上向きに付いているのです。
コアラの育児嚢は、なぜ下向きに付いているのでしょうか。
コアラの赤ちゃんは、コアラの排泄物パップというペースト状のものを食べて育ちます。
育児嚢の下側が開いていることで、そこから顔を出し、パップを直接食べることができるのです。
育児嚢の下が開いていたら、赤ちゃんが落ちてしまうのでは、と思うかもしれませんが、普段は母コアラがしっかりと筋肉を使い育児嚢の口を閉じているので赤ちゃんが落ちてしまう心配もありません。
その他の違い
コアラは群れを作らずに単独で生活をしていますが、カンガルーは集団で生活をしています。
また、カンガルーは種類によりますが、時速70キロで移動することもあり、ゆっくりと移動するコアラとは大違いです。
しかしカンガルーは、前に進むことしかできず後退することができないのですが、コアラは木から降りる時おしりから降りていくのです。
そして、コアラはほとんどユーカリの葉しか食べませんが、カンガルーは木の根やキノコ、さらには昆虫を食べる種類まで存在しています。
日本ではあまり考えられませんが、スーパーにカンガルーの肉が販売されており、増えすぎた種類のカンガルーを年間300万頭ほど狩猟され、食卓に並ぶこともあるそうです。
まとめ
同じ有袋類でありながら、育児嚢の向きや生活の営み方、移動速度、食料など様々な違いがあるのです。