コアラは、水を飲まないという意味の言葉ですが、実際には水を飲むのでしょうか。
また、よく目にするコアラ同士のキスのような行動をとるのには意味があるのでしょうか。
この2つを調べました。
コアラは水を飲むのか
コアラの名前の由来は、先住民のアボリジニーの言葉で「水を飲まない」という意味と言われています。
では、コアラの名前の由来通り、コアラたちは本当に水を飲まないのでしょうか。
コアラの常食であるユーカリの葉は、50パーセント以上水分でできています。
ユーカリは、根っこを長く伸ばし地下水や、雨水を吸収する力がとても強いので、ユーカリの葉にはたくさんの水分が含まれているのです。
コアラは、水分がたくさん含まれたユーカリの葉を毎日食べることによって、ユーカリの葉から必要な軍の水分を摂取し、日常的に水を飲まなくても、生活をすることができるのです。
しかし、極端に暑い日や、渇水が起きて乾燥しきったユーカリの葉しか食べられない時、また、病気にかかりユーカリの葉を食べられなくなったときなどは水を飲むこともあるのです。
なんと、渇水が続いた時期には脱水症状を起こしてしまうコアラもいるようです。
コアラのキスのような行動の意味
コアラ同士はよく、キスをするような行動をとります。
その姿はとてもかわいく、見ているだけで私たちを癒してくれます。
そのキスのような行動には、意味があるのでしょうか。
コアラ同士のキスのような行動は、実際にキスをしているのではありません。
コアラの鼻は、とても発達していて、鋭い嗅覚を持っています。
その発達した鼻で、お互いのニオイを嗅ぎあいコアラ同士の存在を認識しているのです。
目でもコアラ同士の存在がわかるのでは?と思いますが、コアラの視力はとても低く、匂いで認識しあうしかないといわれています。
まとめ
コアラは、ユーカリの葉に含まれている水分だけで必要な水分を摂取し、生活できることがわかりました。
しかし、まったく水を飲まないのではなく、水が必要だと本能的に感じたときは水を飲むのです。
そして、コアラ同士のキスをするような行動は、キスをしているのではなく、お互いの匂いを嗅ぎあって、コアラ同士の存在を認識しているのです。
キスをしているわけではなくても、私たちを癒してくれるその姿はとても愛くるしく、コアラ同士の大切なコミュニケーションの一環だったのです。