動物園やテレビでコアラを見る機会はあっても、鳴いたところはなかなか見たことはありません。
コアラは一体どんな声で、どんな時に鳴くのかをまとめました。
コアラの鳴き声について
犬や猫など、身近にいる動物やよく鳴く姿を見ることの出来る動物もいますが、コアラに関してはユーカリの葉を食べているか寝ているかどちらかを見ることが大半です。
ではどのような声で鳴くのかと言うと「プギー」です。
擬音語で表現すると一瞬豚が連想されますが、イメージからかけ離れていた方も多いのではないでしょうか。
可愛いフォルムから発せられる鳴き声は、どちらかと言えば可愛く鳴いているというより警戒して鳴いていることが多いのです。
どんな威嚇や争いをするのか?
天敵や他の動物に対して威嚇をするよりも、コアラ同士で木の取り合いの際に威嚇をして争うことのほうが多いようです。
最初は「プギー」という甲高い声で鳴いていますが、「ギー」や「ギギー」などの声に変わり、段々と音も低くなりコアラが鳴いているとは思えないほど怖い鳴き声で威嚇します。
もちろん、コアラもそれぞれ声の高さや身体の大きさなどが違いますので、最終的な威嚇の段階でも高い鳴き声のコアラもいれば、何の音だか分からないくらい低い鳴き声になるコアラもいます。
お目当てのユーカリの木に、他のコアラがいた場合は、木の上で争いが始まります。
お互い「プギー」や「ギー」と鳴き声を発しながら、後から来たコアラが徐々に距離を詰めていきます。
そして、鋭くとがっている爪でひっかいたり、噛みついたりして、どちらかが木からいなくなるまで争います。
ユーカリの葉が常食のため臼歯が発達しており、噛みついたことでひどい怪我を負うという事態には至りません。
ですが、普段ゆっくりと動いているコアラが素早く動き回り、相手のコアラを木から追い払うというのは想像がつきませんね。
取り合いの最中に木から落ちてしまうコアラもいるので、それだけコアラにとってユーカリの木を住処にすることは重要だということが伝わってきます。
まとめ
ユーカリの木の上で葉を食べて眠るということだけがコアラにとっての毎日ではなく、天敵に狙われたり、コアラ同士でより良いユーカリの木を取り合ったりという目まぐるしい一日を過ごしている時もあります。
眠っている時でさえも、周りを気にしているのかもしれませんね。