普段は木の上でのんびりと生活をしているイメージのあるコアラ。
しかし、そんなコアラにも活発な一面があるのです。
コアラの普段の生態と、どうして速く走れるのかをまとめました。
コアラの生態について
コアラは、その名の由来として知られている水を飲まない生き物です。
主食であるユーカリの葉に水分が多く含まれている為、水を飲む必要がないのです。
1日のうち、約20時間は眠っており、残りの約4時間は、夜中にユーカリの葉を食べることに費やしています。
ユーカリの葉には水分は多く含まれていますが、栄養分はあまり含まれていません。
その為、活動を十分にするためのエネルギーが摂取できないのです。
なぜ時速20kmで走れるのか?
では、なぜコアラは時速20kmものスピードで地上を走ることが出来るのでしょうか。
コアラは木の上で日々を過ごしており、木に登ったり、食事や睡眠時の姿勢のバランスを維持するために腿には優れた筋肉が備わっています。
一生を同じ木の上で過ごすことが可能であれば、天敵である犬や狐に襲われる心配はありません。
ですが、木が枯れてしまう場合や繁殖期が訪れる際には、どうしても木から下りて他の木へ移動しなければならないのです。
その際に、天敵から狙われてしまうことが多く、発達した脚力を用いて逃げることで、時速20km程度のスピードで走ることが可能になるのです。
あくまでも、これは天敵や何かしらの危機に直面した場合に身を守るための手段であり、生態にもあった通り、普段から活発に動くことは出来ません。
無理をしてでも動き続けた場合、エネルギーを消耗しすぎてしまい、「消耗病」にかかり亡くなってしまう危険性があるからです。
まとめ
活発な一面があるとは言っても、やはり普段の姿は私たちが知っている通りののんびりとしたコアラでした。
そんなコアラにも天敵がいて、一生懸命に生きているということが分かり、動物園でも見え方がより一層変わってきます。
可愛いだけではなく、秀でた脚力の持ち主だと知っておくと、一緒に行った家族や友人にもコアラの魅力を伝えることが出来ますね。