ユーカリの木の上でのんびりしているコアラ。
その愛らしい姿とは裏腹に鋭い爪が生えています。
鋭い爪がある理由をまとめました。
コアラの爪はなぜ鋭い?
コアラは起きている時も寝ている時も、四六時中木の上で生活をしています。
そのため、手足は生活に適した形でなければなりません。
コアラの手足にはそれぞれ5本の指があり、そのすべての指に鋭い爪が備わっています。
コアラはこの爪を使って難なく木に登ることができ、さらに前足の親指と人差し指の2本の指は他の指と向かい合う形で付いているため、細い枝や葉っぱなども器用につかむことが出来ます。
また、コアラは人間のように、指に指紋を持つ非常に珍しい動物の一種であり、サルの仲間以外ではとても貴重です。
指紋についても枝をつかんで行動することが多いため、滑らないように進化した結果だと言われています。
ただ、その指紋の形状は人間のものにとても似ていて、電子顕微鏡で見てもその構造はほぼ同じだそうです。
コアラは危険ではない?
コアラのことを思い浮かべてみてと言われると、木の上でおとなしくしている、もしくは葉っぱを食べている姿をイメージする方が多いと思います。
昨今では、オーストラリアに行くと観光客がコアラを抱っこするイベントもよく行われています。
一般人が抱っこ出来ると考えると、コアラには獰猛な面はないように感じます。
ですが、実際は危険なこともあり、機嫌が悪かったり、コアラ自身が恐怖を感じると爪でひっかいたり、噛みついてきたりするような一面を持っています。
特に、鋭い爪での攻撃はかなり強力で、相手がコアラより大きな人間などでも、かなり大きな深い傷を負わせるぐらいの威力があるそうです。
もちろん、オーストラリアでコアラを抱っこするイベントでは、訓練を受けてコアラの機嫌や体調などを把握できるプロの方が隣について危険が無いように確認しながら行ってくれるので、イベントに参加することには問題はありません。
まとめ
コアラの機嫌が悪い時など、あまりイメージがつきませんが、写真や実物を見てみると確かに鋭い爪が目に留まります。
犬や猫も嫌なことがあると爪を立てたり、噛みついたりします。
今後、イベントなどでコアラに触れる機会がある場合、コアラも犬や猫と同じ動物だということを理解したうえで、丁寧に優しく触れてあげることが大切ですね。